プログラマーの転職テクニック

PHPプログラマーが自社開発の会社に転職
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PHPプログラマーが自社開発の会社に転職

東京に住む33歳のPHPプログラマー兼、システムエンジニアです。
かつての同僚に誘われて、ビジネス向けの自社ソフト開発を行っている会社に転職しました。

それまでも、開発の仕事はしていましたが、どれも「顧客」ありきの仕事でした。
つまり、客先に常駐するにしても、持ち帰った内容を社内で行うにしても、顧客の会社のシステムについて請け負った内容のみを担当していたわけです。
言うまでも無く、巨大システムの「ごく一部分」しか知る事はできません。

しかし、自社開発となれば話は違います。
つまりは、会社がリスクを抱えて、独自のソフトを開発しよう、という話です。
責任は重大ですが、つまりはメインの戦力なワケで、やりがいも十分と言えます。
詳しい話をいろいろと聞いたところ、アメリカに本社がある外資系企業で、自分が所属するのは、そこの日本法人との事でした。
母体となるソフト自体はあるけど、アジア全域に販売する為のローカライズと、各国向けに独自に作りこむ部分を担当する人が居ない状態で、かなり困っていた模様です。

確かに、プログラムの知識だけではダメでした。
何しろ、まずはアメリカ本社に行って、イギリス人の講師から、開発環境についてのレクチャーを受ける必要がありました。
その後は、中国や韓国支社の営業と、メールやTV会議で打ち合わせをして、仕様を決めなければなりません。
これは、それまでやっていたプログラマとしての仕事と、内容が大きく違っていました。

「スキルアップ」という言葉がありますが、この環境で仕事できる様になったら、もう、全く違う自分と言って良いでしょう。
恐ろしくもありましたが、友人の誘いを受けて、この会社に転職することにしました。

しかし・・・。

自分の知らないところで、予想もしないことが起きていました。
それまでは、アジア向けの開発も、アメリカ本社のエンジニアに頼んでやって貰っていた為に、本社が認めない内容は許可が下りていなかったわけです。
しかし、自社内に、自前の開発力として私を抱えてしまったため、日本法人の営業は暴走を始めました。
よく、小学生が口喧嘩で「作ればあるもん!」と言い張りますが、あれと同じです。
無いソフトでも売る約束を取り付けてしまって、後から作らせれば良いだろう。
そんな商売を始めてしまっていたわけです。

無論、ソフトと言っても、作れないものはあります。
そこを無視して、外国の政府や軍隊と契約して来るわけですから、こちらはたまったものではありません。

待遇はかなり良かったのですが、大げさでなく命が危ない仕事でした。
(海外と言ったら、法律も違いますから、下手すると大変なことになります。アジア向けだと、特にリスクは大きいはずです。)

結局は3年ほどで退職する事になりました。
得たものも大きかったのですが、失ったものも大きかった転職経験です。

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